占星術では、土星♄は試練や困難をもたらす星と言われ、
決して人気のある天体ではないようです。

トランジット(惑星運行の経過)の土星が、
ホロスコープ上の2ハウスに来れば、「経済的な意味での試練」を意味し、
普段のお金の使い方を振り返って反省するような意味になりますし、

トランジット土星が、ホロスコープの各惑星にアスペクトして角度を取れば、
水星なら「お仕事の面で、あなたの実力が試される」ような緊張する場面が
出てくるでしょうし、

金星なら「今までのラブラブムードから一転、現実を見せられる」という意味になり、
2人の絆が試されるという解釈になります。

「土星・出来れば来ないで」なんて、
正直なタイトルが付けられた土星に関するブログも
アップされているのを見かけることもあります。

では、土星はただ人を困らせたり、無意味に制限を掛けるだけの星でしょうか。

答えはNOです。

例えば、お仕事の場面で、自分の実力が試されるという
緊張感あふれる場面がやってきたとします。
それまで、あまり努力をしないで何となくこなしていたような場合は、
(本当に困った)事態になるかもしれませんが、
反対にコツコツ努力し、実力を磨いてきたような場合は、かえって昇進の
チャンスなどの嬉しいご褒美がやって来るようです。

恋愛においても然りです。
お相手との絆が試される機会なんて、出来れば目を背けたい、
という気持ちになるかもしれません。
ですが、そこを乗り越えることが出来たなら、
今度は強い繋がりで結ばれた、一段上の幸福が待っているのです。

土星はただ無闇に試練を与えるだけではありません。
幸福な人生に繋がる、大事な鍵としての惑星なのです。