星を継ぐもの

*星と共に過ごす* とある占い師の日常 

リブログ:時期を待つ

岡本よりたかさんのfb投稿より



「時期を待つ」



畑をやっていて、いつも不思議に思うことがあった。


ニンジンとかほうれん草とかの種を蒔くのだけど、
何故か全然芽が出て来ないことがある。



理由など全く分からず首を捻るだけ。
でも当時は商売でやっているので、もう一度蒔いてみたりするのだけど、
やっぱり芽が出ない。


ところが、うっかり畑の外にこぼしてしまった種だけは芽吹いていたりする。


で、諦めずに、3度、4度と蒔き続けていると、ある時一斉に芽が出てきたりする。



ベテランの農家に訊いてみたりするのだけど、種の保存が悪いだの、蒔き方が悪いだの、
水やりが足りないだのと、いや多すぎただの、雨の後に蒔くとだめだのと
いつも栽培者の問題だと断言される。


だが、天邪鬼な僕にはそうは思えなかった。
芽が出ないのは本当に栽培者の問題なのだろうか。


そこで、徹底的に実験してみた。


保存していた種、買ったばかりの種、深く蒔く種、浅く蒔く種、
水やりをしっかりする場所、水やりをしない場所、晴れが続いた日、
雨の後、その他色々と。


どんな条件で芽吹いて、どんな条件で芽吹かないのか。


そしてそれぞれ待つこと10日ほど。
気になって何度も畑に行くのだが、結局、全部芽が出て来ない。
いや正確に言えばポツポツとは出ているのだけど、芽が出揃わないのである。



全く原因が掴めず、しばらく忘れていたある日、
おそらく2週間ほどした時に畑に行ってみた。



そして驚いた。


どんな条件であろうが、


結果的に全部の芽が出揃っていたのである。



不思議なものだ。


人の意識から遠ざかると芽吹き始める。


種も人の目を気にしているかのように。


実は、これ、ある意味とても正しい推測だったのである。


種が芽吹かない理由。それは、土の振動。


種は土が振動している時は芽吹きが遅れる。
種を蒔いたあと、人が畑に行ってしょっちゅう歩き回ると、
人の歩く振動が種に伝わる。


すると、種は地上に障害があると察知して芽吹きを一旦止めたりするのだ。
それは生命を守るためでもあり、子孫を守るためでもある。


振動があると言うことは、大きな動物、つまり草食動物がウロウロしている可能性がある。あるいは天地転変があるのかもしれない。
そういう環境で芽吹くのは危険である。






何故、僕がそれに気付いたかと言うと、
しょっちゅう手入れに行く畑では草は生えにくく、
あまり行かない畑に限って草の伸びが早いと言う事実を知っているからだ。


そしてもちろん、種は自分が芽吹く時期を知っていて、
その時期が来なければ、芽吹かず、ずっと待ち続けるということである。


時期を間違えれば、芽吹いた芽は一瞬で枯れてしまうから。


まぁ、そんなことを言っているから、
エセ農家だとか言われてしまうのかもしれない(笑)。
こんなことにエビデンスなどなく、単なる経験でしかない。


しかし、この経験則が自分のスキルをアップしてくれる。
つまりは失敗は成功の元なわけだ。


そこで僕は、まず種を蒔くところの雑草の処理をしっかりした後、
種を蒔いたら、その場を離れて、
最低でも2週間から1ヶ月は畑に行かないことにした(笑)。


そうすることで、種は自分でタイミングを見計らい、
時期が来たら勝手に芽吹いてくれる。


信じる者は救われる程度の話だが、何事もそうであると思う。



問題が起きたら、


なんでもかんでも自分自身に問題があったと


思わない方がいい。


じゃないと後悔ばかりすることになる。



では相手に問題があったかと言うとそういうことでもない。


つまり、お互いに時期を待っているということであり、
逆に言えば、解決したければ慌てて対処ぜす、
待つべき時は待つという姿勢も必要ということである。



もちろん、慌てて対処しなければならない事案もあるだろうが、
当面の対処を施したら、あとは時期を待つという心の余裕も必要なのだろう。


今日は取り止めのない話だったが、これにておやすみなさい。