星を継ぐもの

*星と共に過ごす* とある占い師の日常 

宇宙を学ぶ学問


かつて占星術と天文学は同一のものとされていました。
天文学の理論と、観測技術を使って、天体の動きを図表に落とし込み、
個人の運命を観る「ホロスコープ」が作られるという独特の体系が
やがて【占星学】として、天文学から派生しました。




一般的には「占星術」、「星占い」と呼ばれ、浸透しています。
ですが、やはり「占星学」という呼び方の方が、より正確です。
惑星の動きと、人々の生活や心の動きの関連を解き、
運命の流れを観る学問です。


言い伝えによると、暦(こよみ)の無かった時代に、
天体の動きから洪水が起こる時期や、
畑に種を撒くのにふさわしい時期を決めるために、
星の動きや位置を観測・観察し、そこに規則性を見つけ、
実用的な体系として練り上げられていった、
とされています。


カレンダーもない時代だったから、
作物の種を撒く、洪水の被害からそれを守る、
収穫の時期を予測する、などといった作業は、
食べていくこと=命を繋ぐのに必須で、
欠かせないことだったでしょう。
当時の人々の必死の思い、命がけの天体観測の結果、
占星学は生まれたのだと思うと、ある程度は納得できます。


ただ、占星術を学ぶほど、もっともっとそれよりも奥の深い、
宇宙や人間の本質や起源に繋がるような、
人にとって特別で、絶対的に必要なものに続いているように
感じます。





ある夜、私は夢を見ました。
夢の中で大きな図書館にいました。
そこで私は、1冊の大きな本に出会います。
本には、人類や宇宙の起源、世の中の真理が記されており、
私はをもっと見たい、借りて読みたいと強く感じます。
図書館にはルールがあって、該当しない私は本を借りることが
出来ませんでした。


目覚めてから、私は
(あの本に書かれていたことを追求したい)
と心の底で自覚し始めました。
占星術に出会う直前の時期だったと思います。
夢は現実と繋がっていて、夢が現実を作るとも言われております。
あの夢が、今の私の根底に流れているのだと感じます。



占星学という、今では失われつつあり、
本質から離れつつある学問を
私はどこまで追求してゆけるか。
大きなテーマに出会ったようです。