「中身が無くても、イメージがあれば良い」
私が学生の頃、
「スクールカウンセラー」から受けた
「カウンセリング」がまさにそうでした。
学生課の方は
『あの先生はプロだから』
と笑顔で言ってくれたのですが、
内容が余りに酷かったのです。
カウンセリング中、
「先生」は、ずっと下を見て一生懸命書き物をしています。
たまに、チラッと顔を上げて、
「ふーん、あなたのご両親は優しかった?
優しかったのでしょうね、
だから鍛えられていないんですよ、
それで、あなたは弱いんですね」
「えぇ?そうなんですか?
≪普通は≫こう考えるでしょう?
普通だったら。」
…などと、全く以て為にも励ましにもならない言葉を吐くのでした。
(後でこの話を、学校外の大人の方に話したら、
『そんな奴はカウンセラーじゃない!!』
と、怒ってくれていました。本人に言って欲しかった)
あの頃の私は、
そうか、私は弱くて駄目なのか…
と考えて、何回かカウンセリングを受けていました。
「知らない」とは、怖いものですね。
自分にとって【毒になる存在】をも受け入れてしまう。
…ただ、この度のアレに比べたら、、、まだ可愛いものです。
途中で誰かが「先生」のやり方に気が付き、何かを言ったのかもしれません。
ある時から手法が変わり、
「カウンセリング(傾聴)」メインから、
「ヨガの手ほどき」のような方法に変わったのです。
「身体にアプローチして、精神面のストレスを取る」
…というのが言い分でした。
今思えば、
あの「先生」は資格だけ持ってて(センスは無く)、
職安で「スクールカウンセラー」に応募して、
職を得たな、とわかりました。
当時私が住んでいた市を検索すると、
「スクールカウンセラー」
の求人が沢山出てきたのです。
あぁ、これだ…
何だか、種明かしを見てしまった気がしました。
カウンセリング中に、
一生懸命 私が言った一字一句をノートに書いていた。
…あれは学生課に提出するもので、
≪私は仕事やってます≫
という証明作り。
実際の仕事は、
冷酷に
『甘い両親に育てられたから、鍛えられていない』
などの暴言を、なるべくもっともらしく吐くこと。
私が、慣れない県外での暮らしで、
スーパーの場所もわからないし、
誰一人知り合いがいないから、
頼れるのは学校しかなかったこと…
体調を崩す日が多くなって、
午前中休むことが多かったこと…
なかなか周囲の理解も得られなくて、
ただ『根性が無い』と言われることが多かった。
…そういう事情も汲み取らないで、
資格があるだけで「カウンセラー」なんだ、
それらしい格好さえしていれば良い、
中身が無くても、イメージがあれば良い。
ただ、今はもう、
何事も≪バレる≫のが早い時代です、
いい加減なことをしていると、
すぐ噂が立ちます。
一部の人は騙せても、
段々、気付く人が増えているのです。
いずれ中身のない人やものは、
なくなるでしょう。
誠実にコツコツ取り組んでいる人に、
光が当たるのですね。