星を継ぐもの

*星と共に過ごす* とある占い師の日常 

同時刻に生まれた人の運命とは‥


ホロスコープにはその人の運命の地図が記されます。
とは言え、その人がどの道を通って目的地まで行くのか、まではわかりません。
通らない道もあれば、頻繁によく通る道もあるでしょう。
全く同時刻、同じ場所で生まれた人でさえ、
その人にはその人しか通らない道があります。




同じ場所、ほとんど同時刻にお生まれになったお2人を
見せて頂いたことがありました。


(今でもそうですが)当時、占いを始めたばっかりの私は、
(果てして、私の力でこのお2人を観ることが出来るだろうか)
と、最初すごく不安でした。


2つのホロスコープを作って並べると、
見分けがつかない位、そっくりです。
星の取る角度まで一緒、
何もかもがそっくりで、どうしたらいいか悩みました。


ですが、たった10分、出生時刻の違いが微かな差を生み出していました。
見た目には本当に微差ですが、
ホロスコープ上では大きな意味を持ちます。


お2人のうちの、お一方‥Aさんとしましょう、
Aさんの、とある星がホロスコープの大黒柱(南中点)に接していたのです。
もう一方、Bさん(とお呼びします)には無い特徴です。


(これだ!)


と私は閃きました。
お2人を占う上で、大事な鍵が私の手の中に握られた瞬間でした。



その特徴は、見事にAさんの個性の一端を的確に表していました。
ここにこの星があるから、AさんはAさんなのだ、
また、同じように見えるBさんのホロスコープも、
まぎれもなくBさんを表しているのだ、


そんな風に感じ、感激した覚えがありました。



何にもわからなくて、ただ勢いに任せて出店した私を信じて来て下さったお客様に
提供できるのは、精一杯向き合って占うことだけです。



まだまだ私は、途上です。


ですが、私は必ず辿り着きます。


本当に自分が行きたい場所、


もっともっと、自由で楽しい、心が解放された境地へ。


私一人だけじゃなく、お客様や大事な人たちと一緒に、ですよ。