星を継ぐもの

*星と共に過ごす* とある占い師の日常 

発芽天体

人を好きになる時は人生の中でも最も印象に残り、
心が成長する時期の一つです。



人は生まれてくる前に、どのような人生を送るのか、
おおよそ決めてから生まれてくると言われています。


私自身、前世や生まれる前の記憶というものは、
この目で見たことがありませんので、
それ自体を信じ切る自信はありませんが、
人には予め決められた道筋があるのではないか?
と感じる事が多いです。



誰と出会い、その人に対しどのような感情を抱き、
どのような関係を築くのか。
1秒単位、1ミリ単位で決められているわけではないと思いますが、
時に「あと1時間遅かったら、出会えなかった」という
不思議な巡り合わせがあります。


人が成長することは、
今まで閉じていた扉が開いて新しい世界が広がることや、
時期が来て種が発芽し、思いもよらない花を咲かせ、
大木に成長したり、実を成らせることに似ています。


人との出会いもこれらの現象に似ています。
人と出会うことで、そこに化学反応が生まれます。



占星術では「発芽天体」という用語があります。
ある時期、ある年齢に達すると、その人の中で覚醒する要素のことです。


もしも、あなたにとって特別な人と出逢う時期が
ある程度決められているとしたら、
その人との出会いによって触発され、
自分の中の天体(要素)が発芽するとしたら‥


何だかとても神秘的に思えてきます。


ある出会いによって人を愛すること、
自分以外の他者を想うことに目覚めたら、
(こんな世界があったのか)
と目から鱗が落ちるような体験に出会えたら、


そのこと自体が生きていることを祝福し、
後押しするような、人生からのプレゼントのように思えてきます。