Kちゃん
Kちゃんは幼稚園時代からの同級生で、いつも一緒に遊んでいた。
体が大きく、優しい象さんのような印象の男の子だった。
Kちゃんは私が好きだった。
18歳になった私は受験の帰りに、
駅ビルを眺めていた。
数人の男性と共に、そこにはKちゃんの姿があった。
「Kちゃん!」
私が声をかけると、彼は顔を真っ赤にして仲間の陰に隠れてしまった。
それに気付いたように、仲間の一人が私に
「Kの同級生?これからみんなでカラオケに行こうよ」
と誘ってくる。
私は父を待たせていたし、断るしかなかった。
今考えるとKちゃんは良き仲間に囲まれていたのだな・・。
彼は数年前、心臓の病気で亡くなった。
まだ亡くなる年齢ではないが、
小さな頃から体が弱かった。
良い仲間と一緒にいた彼の姿が、今でも心に残っている。