星を継ぐもの

*星と共に過ごす* とある占い師の日常 

恋は異なもの


恋愛に関わる星と言えば、まずは金星だが、


月と海王星もかなり該当すると感じる。







ある恋人と逢う時間が、


決まって≪月のボイドタイム≫だったというケースもあれば、




(ボイドタイム:


月が他の惑星とアスペクトを取らずに遊離した状態にある時。


思考がまとまらず、普段しないようなことをしてしまうことがある、


と言われている。


大事なことを決める時や大きい買い物をする時には
ボイドタイムは避けたほうがいいといわれている。
元米国大統領も会議を避けていた時間、それがボイドタイムである。)







月は社会的に表に出さない、


人間の≪生の感情≫がモロに出る天体だし、


女性の身体サイクルにも深く関わる。



I love you.



…綺麗な月ですね、



と翻訳された美しいイメージとは、


占星術においては、ちょっとかけ離れる。



どこか人の獣性を垣間見るような、


扱いづらい天体だ。







海王星は≪依存≫、≪嗜癖≫と言った意味を持ち、


何やら不健康だが恋愛の一要素には欠かせない。




そして「守られない約束事」、


となぜか儚い。



次、必ず会おう。



そう言われて、すぐにその時が来ると思っていたのに


来なかった。



あの日の、雨交じりの天候や空の色、匂い、空気などは


心に沁みて記憶にあるのに、


どこか夢の中のようだった。




そんな時は海王星を疑うと良い。


星の本にはヒントが書かれてあるだろう、


この惑星がどんな性質なのかがわかれば、


少しは気持ちが落ち着くかも知れない。




現実と夢の境目にあるのが、この星の姿なのだ。


だから、どんなにあなたの気持ちが高まろうが、


それを掴んで、固定しておくことが出来ないのだ。




月も同様に、満ちたと思えば次はすぐに欠け始める。


本当に人の心を上手く表していると感じる。






厄介な2天体かも知れない。


ただ、よく知ることで何かの糸口は見出せる。



知ることこそが、次の一歩を踏み出す、


大きな一手だから。