星を継ぐもの

*星と共に過ごす* とある占い師の日常 

人はパンだけでは生きていけない

人はパンのみにて生きるにあらず


人は物質的に満足すればそれでよいというものではない。


物質だけではなく、精神的に満たされることを求めて生きる存在である。


「旧約聖書―申命記・八」にあるモーゼの言葉、


およびこれを引用した「新約聖書―マタイ伝・四」にあるイエスのことばに由来します。







私達 人は半霊半物質の存在です。


近年の医学、産業などはあまりに人を物質として扱いすぎ、


医療ではまるでパーツ交換のように手術で付け足したり、取ったりすれば良い、


調子が悪ければ薬を飲んで調整すれば良いという考えが主流になっています。



大量生産で全く同じようにパックされ、


ラベルを貼られた人工的な食物が工業製品のように並ぶ店頭の光景、


人がネジや部品のような扱いを受け、【使える部品でなければ】切り捨てられる社会、


…ここにいるだけで苦しくなってしまうのも、心が病んでしまうのも無理はありません。


特に【霊】のウエイトの強い人は、余計違和感を感じ、


生きづらく感じることは至極当然と言えます。



近年の有名人・芸能人の悲しい出来事もこのことと深く関連付けられます。


職業的にも彼らは特に【霊】のウエイトが強く、


ご本人たちもそのような資質を人並み以上に持っておられます。


明るくひょうきん、健康的で人気者、悩みとは無縁に見える…


それらは意図的に作られた彼らのイメージであり、


イメージの表皮の下で、どれだけ苦しみを隠してこられたか…


そうでないと、説明のつかない事実です。




ふと


あれ、私今まで一体、何のためにこんなに頑張って来たんだろう。


そう思った時に、ドッと虚しさに襲われ、生死の境が極めて薄く、


脆く感じてしまっていたのでしょう。


周りから見ても、ご本人のそ心理状態を察することはほぼ無理だったに違いありません。


なぜなら、余程勘の良い方でない限り心の中は誰にも見えない、


鍵のかかった世界だからです。


死に近い方は、ことさら自然に、相手に悟られないように振舞うようです。


彼らを引き止めることは、恐らくかなり難しかった、と言えます。



いのちの電話の番号がテレビでさかんに紹介されるようになりました。


これで解決するのか…と懸念はありますが、


番組の製作側としては精一杯の対処法なのでしょう。


(それよりも私は、観ている人の気持ちがが絶望的にならないような報道の仕方・


配慮の方がよっぽど重要だと感じますが、


そのような話し合いはなされないのでしょうか。


優秀な人材が集まったテレビ局ですので、その気になればいくらでも可能だと思います。)




人はパンだけでは生きてはいけない…


これ程痛感する時代はこれまでかつて無かったように感じます。


真剣にこのことを考え、今までとはやり方を変える。


もう、お上頼み、人任せではやっていけません。


一人一人が目覚め、発信すること、声を上げること、


手を動かすこと、足を運ぶこと。


その人に出来ることを慎重に考えた上で【実行に移すこと】‥


主役は生きている私達です。


人生の主役は【私】です。


忘れないでいたいものです。