星を継ぐもの

*星と共に過ごす* とある占い師の日常 

遺伝子治療の怖さ

今回のコロナウイルスの為のワクチンは、正確に言うと遺伝子治療と言っても良いものだ。



今回のものは、ウイルスの遺伝子を人の細胞に直接送り込むものであって、


従来の鶏卵を使って培養し、弱毒化させたウイルスを注射する生ワクチンとは違う。


遺伝子を細胞に直接送り込むなんて、あっていいものだろうか。


素人の私は、直感的に怖さを感じる。




≪参照≫ 山中伸弥さんによる情報発信







ここからは、遺伝子治療によるある悲劇の実話を紹介します。



1999年9月、一人の18歳の少年が、ある画期的な遺伝子治療に臨んでいた。


彼は生まれつき、肝臓でたんぱく質を分解することが上手く出来ない、


遺伝子的な変異を持っていた。


通常、この変異を持って生まれたら、子供時代を生きられない。


体内でたんぱく質を分解できずに発生してしまうアンモニアに毒されて、


脳が侵されてしまうからだ。






幸い、この少年…ゲルシンガー君は軽度だったため、18歳まで生きてこられた。


しかし、そんな彼でも何度か昏睡に陥った。


大喜びで食べたピーナツバターサンド、10代の少年なら誰もが好むだろう、


ハンバーガー、牛乳もダメだった。


厳重に管理された食事でないと、彼は死の危機に陥ってしまうのだった。



1個のハンバーガーや、1杯の牛乳を巡って、両親とよくトラブルになった…。


そんな彼が、ペンシルベニア州の2人の小児科医が始めた


「彼のような遺伝子変異の子供を治療するための臨床試験」を、


受けたいと願わずにはいられなかった。




無事、登録が済み、両親とともに小児科医の説明を聞いて感銘を受けた。


治療は簡単で、たった1本の点滴を受けるだけで、すぐに帰ることが出来る。


完璧な、上手く行って当たり前のような治療に思えた。






…これは、治療の為に作られた遺伝子を、ヒトには無害なアデノウイルスを使って、


患者の細胞に直接届けるという方法だった。


実験の段階では、注射を受けた猿が大量出血で死んでいた。


このことは、ゲルシンガー君や両親にも説明がなかった。


猿の死亡を受け、より安全にするために、遺伝子から余分なものを削いで、


精製された、純粋なものを人に使うことになっていたからだ。




ゲルシンガー君の前に、同じ点滴を無事受けた人達が何人かいた。


だから、僕も大丈夫…。


そう信じて、彼は透明な袋に入った遺伝子の液体の点滴を受けた。




異変が起こったのは、翌朝だった。


彼の白目が黄色くなっているのを看護師が気付いた。


赤血球が体内で大量に破損している症状だった。


あっという間に、彼の血液内のアンモニア濃度が通常の10倍にまで上がった。






両親が病院に駆け付けた頃には、ゲルシンガー君はICUに入れられていて、


危篤状態だった。


肺に水が溜まり、


何本ものカテーテルで繋がれ、


黄疸の為に顔が黄色くむくんだ姿は、別人のようだった。



ゲルシンガー君は、点滴を受けて立った4日後に、帰らぬ人となった。


(あんなに完璧で美しいはずの治療が、どうしてこんな結果に…)


両親は、戸惑いを隠せなかった。



ゲルシンガー君を蝕んだのは、過剰な免疫反応だった。


治療用の遺伝子を運ぶために使われたウイルスは…


もっとも大人しいとされる、アデノウイルスだった。


このウイルスは、ありふれたもので、風邪の原因となるものだった。


ゲルシンガー君の体内には、以前風邪を引いた時に、このウイルスに対する


抗体ができていた。





しかし、それでも、死に至るような過剰な免疫の暴走に至った要因はわからなかった。


結局のところ『ありふれた無害な』ウイルスを用いたことが、


失敗の主な要因になってしまった。




≪参照≫ シッダールタ・ムカジー著:遺伝子ー親密なる人類史


遺伝子―親密なる人類史(上) (ハヤカワ文庫NF)
遺伝子―親密なる人類史(上) (ハヤカワ文庫NF)
早川書房
遺伝子‐親密なる人類史‐ 下
遺伝子‐親密なる人類史‐ 下
早川書房



この本を読んで、この少年の死のエピソードが私は頭に焼き付いていて、


とても怖かったです。



実家に帰って、母に話したら、


『それ、今回のワクチンと同じやつだよ。よく知ってるわね』


って言われて、ワクチンの仕組みが書かれた資料(ネットで取ったもの)を見せられました。


「怖い、元気だった少年が、死んでしまったんだね。たった1本の点滴で。」


そう言って、2人で神妙に、話し合いました。




コロナウイルスに対するワクチンは、この時代のものと違い、


最新の研究に基づいて作られたものでしょう。



しかし、このようなニュースも実際に出ています。


ワクチンとの因果関係を認めてもらうのが、なかなか困難なようですね。


慎重に検討してから、打つ、打たないということを判断した方が良さそうです。


私は受けません。